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2010年06月 アーカイブ

ハイドン 弦楽四重奏曲第七七番ハ長調作品七六の三、HobⅢ-七七《皇帝》 2

スタンダールによると、
「第一ヴァイオリンは、いつも話題を提供し、スマートに会話をリードする、中年の才知に溢れた座談の名手」
「それに対して第ニヴァイオリンは、第一ヴァイオリンの控えめな友人で、自分をおさえ、もっぱら友人の引き立て役にまわっている。」
「ヴィオラは、このなかの紅一点、彼女のおしゃべりは全体の会話に花をそえ、一種のやさしさをもたらしている。」
「そしてチェロは、いうならば学識の深い、格言好きな紳士で、一座の話を引き締めるのに大いに貢献している」
と。

さすがスタンダールだけに、的を射た見方といえよう。

モーツァルト モテット《踊れ、喜べ、幸いなる魂よ》K一六五より〈アレルヤ〉

モーツァルトは、1772年(16歳)の秋、三回目のイタリア旅行をした。

旅行の目的は、ミラノでオペラ《ルーチョ・シッラ》を上演するためで、このときの主役のカストラート歌手、ラウッツィー二のために作曲したのが、このK一六五の「モテット」である。

「モテット」というのは、簡単にいえば、十二世紀から近代にかけて歌われた教会音楽のことだが、この「モテット」には、世俗的なもの、独唱用のもの、器楽伴奏によるものなどがあって、きちんとした区別はたいへん難しい。

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