リスト ピアノ・ソナタロ短調S一七八 2
毒舌家として名高い音楽評論家ハンスリックの酷評の原因は、この曲が「ソナタ」と名づけられているからで、もし仮に「幻想曲」とでも名づけて発表していれば、ハンスリックもこれほどには酷評しなかったのではなかろうか・・・・・。
従来のピアノ・ソナタにくらべると、たしかに独創的な内容をもち、型破りな作法で書かれ、長大な単一楽章となっている。
だが、全体は三つの部分からなり、ソナタ形式と同じく呈示部、展開部、再現部からできていて、詩的な美しさをもっている。
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毒舌家として名高い音楽評論家ハンスリックの酷評の原因は、この曲が「ソナタ」と名づけられているからで、もし仮に「幻想曲」とでも名づけて発表していれば、ハンスリックもこれほどには酷評しなかったのではなかろうか・・・・・。
従来のピアノ・ソナタにくらべると、たしかに独創的な内容をもち、型破りな作法で書かれ、長大な単一楽章となっている。
だが、全体は三つの部分からなり、ソナタ形式と同じく呈示部、展開部、再現部からできていて、詩的な美しさをもっている。
一般に"交響曲の父"として知られているが、じつは、弦楽四重奏曲という音楽の形式を確率し、基礎を築きあげた作曲家でもあった。
彼は、74曲もの弦楽四重奏曲を残している。
この《皇帝》もそのなかの一曲で、この曲の第二楽章には、彼の作曲したオーストリアの国家〈皇帝讃歌〉の主題が変奏曲のかたちで用いられている。
ところでフランスの文豪スタンダールは、1783年の1月23日に生まれているが、スタンダールという人は、音楽に対する造詣が深く、弦楽四重奏の演奏を、サロンでの4人の人たちによる機知に溢れた会話にみたて、その役どころを巧みに浮き彫りにしている。